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京都東山・・・何度も訪れたくなる、思いっきり贅沢な京都。
京情緒、そこはかとなく・・・季節ごとの美しい風物詩、自然と歴史が息づく東山山麓。
京都に、花降るころ。
東山には、ふらり散歩気分で出かければ、心までほんのり桜色に染まるような、美しい径がいくつもあります。妖しくも美しい大しだれ桜で有名な円山公園。せせらぎの音と花吹雪に誘われるまま、そぞろ歩く哲学の道。花街風情が今なお香る石塀小路や維新の道から高台寺通へ。歩いても、歩いても、京の春は、どこまでもやすらかです。
京都に若葉萌えるころ。
東山を背にたたずむ南禅寺へ。緑のさざ波の中、自然と歴史がいたわりあい、そこに静かに生きています。明治の赤レンガ橋が禅寺の風景に不思議に似合う水路閣。勇壮な三門楼上からの眺めは、まさしく絶景かな。さらに歩いて永観堂へ。山々を借景にそびえる多宝塔より振り返れば、またも古都のパノラマ。新緑に包まれて、心ゆくまで京都を深呼吸。
京都に紅葉に染まるころ。
音羽山の中腹、世に名高い清水の舞台は、クライマックスを迎えます。眼下には、燃えるような紅葉の海。彼方には街並みが連なる、京都随一の紅葉狩りの名勝です。時を超え、華やぎを絶やさない清水坂より、三年坂、二年坂へ。手入れの行き届いた伝統建築、どっしり根付く敷石のひとつひとつに古い門前町の歴史と情緒が息づいています。
京都にちらほらと細雪舞うころ。
東より街を見つめる優美な八坂の板搭も、うっすら雪化粧します。底冷えの京都に育まれた風雅な東山文化。室町の代表建築、銀閣寺は、かつて、茶道、華道、能や狂言などの華やかな舞台であった山荘跡に立つ禅寺です。その観音殿は、銀箔をはる夢もついに叶わぬ故に、静かに雪をまとい、ひときわ枯淡なその姿を池に写しだしています。